衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

言霊とラップ

いや〜、、、、、 ショック( ̄0 ̄) 増田正人先生の changeがいきなりの最終回 国文学者の家に生まれ、お嬢様学校の生徒だった栞がラップバトルで言葉の陰陽を交流する 過去も未来も関係なく、今に集約した一つの形を増田正人先生の熱い作画で展開していた漫…

代数、代名(2)

本日拝読したブログに以下のようなものがありました。 kodomokyouiku.upper.jp 読んでいただけると分かると思いますが、 子どもへの声かけによる教育について書かれています。 子どもにとって、親や大人は神(神職者)のような存在 その兄が発する言葉や威は…

代数、代名(1)

前回、意念や呪文と言う現代では聞き慣れない言葉を使いました。 これを読むと怪しいと思った人が多いと思います。 そこで、もう少し広く深く読み解いてみましょう。 老子道徳経の體道第一には「道可道、非常道。名可名、非常名。」と書かれています。 これ…

意念と思念と観念と呪文

意念とは、ある一つの物事に集中し、意識を凝縮させる自分の中の作業。 思念とは、意念の先、集中の先にある何も考えない自分の中の現象(外と繋がる)。 観念とは、元々その人が持っていたイメージ。 ここに書く際に、言葉の定義(太極)をかなり狭めないと…

気と炎色反応

怪しい話はあまり好きではありませんが、最近人を見て気の盛衰を感じる事が多く、どうやってこれを伝えるのかがいつも僕の課題になります。 端的に言うと炎色反応での説明が、科学的、 現代的です。 科学的には、熱を持ったものは電子エネルギーが不安定とな…

2020年 庚子年 おまけ

庚子年は熒惑星、太白星の影響を強く受けています。 つまり、火星と金星の重力の影響を強く受けています。 火星は、日本では敏達天皇の御代に、聖徳太子が優れた歌人を熒惑星と看破した事で知られていますが、僕は火(エネルギー)が陽明で充満して出しどこ…

2020年 庚子年 (3)

三碧木星、四緑木星、九紫火星辺りに生まれた人はちょっと窮屈な1年になるかもしれませんし、その星に生まれても自制心を高める人生を送られてきた人には平凡な1年になるかもしれません。 情熱、目的を多く持ちながらも、どこか冷静。 これに予期せぬ事が…

2020年 庚子年 (2)

大きく見ると、 少陰君火が上にあり、 陽明燥金が下にあります。 卦では火沢睽。 気候は経常的に気温は高いけれども地面は乾燥している(湿気が足りない)。 人体では上、外に熱を持ちやすく、鬱憤が溜まりやすいが、それを出す為の燃料がない。 細かく観る…

2020年 庚子年(1)

1日(昼夜、地球の自転)のサイクル 1週間(日月五星)のサイクル 1ヶ月(月の満ち欠け)のサイクル 1年(四季、地球の公転)のサイクル 60年(上記サイクルの全てのパターン)が 現れるサイクル 見えない循環が繋がりながら時間は流れています。(と…

眉間の皺

観相学では、ここを印堂と呼びます。 そして小人形法では肺に当たる部分。 肺は蓋であり、器の大きさだけ必要なので、眉間の広さが心の広さだと 私の解釈で良く言っています。 ここに皺が寄るのは、 1、苦労、苦節を感じてきた過去 2、外からの圧力に粛降…

観相学と反射区、東洋医学

前回書いたものと繋がりますが、 観相学とは、顔の骨格、気色を照らし合せてその人の過去、現在、未来を分析してするものですが、これも観相学というバイアスであり、反射区です。 この反射区は大まかに分類すると、 骨相→過去→地 発育度合い→過去から現在→…

バイアスと反射区、東洋医学

バイアスと言う言葉を易を用いて解釈すると、 ある一定の角度、方向から観る事(乾)。 反射区と言う概念を易を用いて解釈すると、 ある範囲内に太極を設定して(極)、 それを普遍的なものと仮定して(通・坤)、 普及させ、長く使えるようにしようとするも…

徳の陰陽(7)

効能 こう書くと、私的には一気に胡散臭くなります。 しかし、こう書く事で何かしらを感じる人が増えるのであれば、それも陰陽平衡なので、敢えて太極を小さくして書きます。 威と仁の効能 威は太極を非常に小さくする事で短期的(人によっては長期的)な目…

徳の陰陽(6)

陽徳は、例えば誰かにする施し、教える事や導く事。 陰徳は、例えば公共の場所を人知れず清掃することや神社仏閣等へ行ったり、瞑想したり、先祖供養等。 誰でも普段行う、行える事です。 自分の住んでいるところの清掃は、自分自身の心の浄化(欲、威)がベ…

徳の陰陽(5)

徳の陰陽を仁と威という太極に矮小化してみました。 医は仁なり という言葉が有名になったのは貝原益軒の養生訓と言われていますが、更に元を辿れば丹波康頼の医心方へ、そして孫思邈の千金要方へと遡る事ができます。 簡単に言うと仁と威(優しさと導く力)…

徳の陰陽(4)

陰徳はわかりにくいけれど、人の為、何かの為に長い期間益となるような陰の働きかけです。 これに対して陽徳は分かりやすい天の徳ですが、昔は威と言う言葉でもあらわされています。 存在しているだけで、頼もしい、頼りになります。そして義に背く事に対し…

徳の陰陽(3)

天徳には陽と陰があり、 陽徳は自我の発揚による施しやリーダーシップに関わる事を書いてきました。 しかし、大切なのは陰徳。 空気に喩えると、季節の変化による寒暖の差が空気の陽徳。 空気の存在自体が陰徳です。 目に見えないものの中に分かる行動と、 …

徳の陰陽(2)

自然現象を天とし、 人を地とすると、 人には社会が来ます。 本来なら、天候を天とし、 地形、環境を地とし、 人は人と考えますが、 それは一般に通用している簡易の話。 ここから敷衍して様々な事象に当てはめていきます。 例えば、誰かに言われた言葉に怒…

徳の陰陽(1)

道徳の語源となった、道と徳。 道は地にあり太極を示し、 徳は天から流れ無極を示していると考えています。 だから天徳とも言います。 コツコツ行うことを地道と言いますが、 地道の対義語ですね。 この徳にも陰陽があります。 目に見えて、人を引っ張り、集…

中医基礎理論

上海の先生は、第五版以降は使わないと昔聞いてました。 今回、ちょっと後輩の助けとなる為に、第五版を久し振りに取り出し、私的解釈を含めて翻訳していたら、やっぱり第五版は深いな〜と改めて感心。 第五版 7の病機に関しての冒頭は、 病机,即疾病发生…

老中医(2)

江蘇省から上海に来て、初めての難関を突破した翁泉海。 裁判が終わった後、趙閔堂と呉雪初が二人で酒を酌み交わしながら、呉雪初が言った言葉が秀逸でした。 「秦仲山患病日久,大骨枯槁,大肉陷下,五脏元气大伤,营卫循序失常。 脉如游丝,似豆转脉中,且…

老中医(1)

CCTVで放映されたと聞いて、中華民国時代前後の鍼灸、中薬、気功等がたくさん出てくるのを期待して見てみました。 まぁ、期待は落胆の母ですね笑 約五十話ある内のプロローグですので、専門的な事を求めるのが間違ってました。 第一話ではドラマの始めらしく…

言葉を繋ぐ(24)-5

【直訳】 まさに叛(そむ)かんとする者は、その辞慙(は)ず。心中疑う者は、その辞枝(わか)る。吉人の辞は寡(すくな)く、躁(そう)人の辞は多し。善を誣(し)うるの人は、その辞游(ゆう)し、その守を失う者は、その辞屈す。 【原文】 將叛者其辭慙。中心疑者其辭…

言葉を繋ぐ(24)-4

【直訳】 天地位を設け、聖人能を成す。人謀(はか)り鬼謀って、百姓も能(のう)に与(あず)かる。 八卦象をもって告げ、爻彖は情をもって言う。剛柔雑居して吉凶見るべし。 変動は利をもって言い、吉凶は情をもって遷る。 この故に愛悪(あいお)相い攻めて吉凶…

言葉を繋ぐ(24)-3

【直訳】 この故に変化云為あり、吉事には祥あり。事に象(かたど)って器を知り、事を占って来(らい)を知る。 【原文】 是故變化云爲。吉事有祥。象事知器。占事知來。 【私的解釈】 このようなわけで、変化が起こった後に言動や行動があり、吉事には兆しがあ…

言葉を繋ぐ(21)-4

【直訳】 二と四とは、功を同じくして位を異(こと)にす。その善は同じからず。二は誉れ多く、四は懼(おそ)れ多し。近ければなり。柔の道たる、遠きに利ろしからざる者なれど、その要の咎なきは、その柔中を用(もっ)てり。三と五とは、功を同じくして位を異(…

言葉を繋ぐ(24)-2

【直訳】 能(よ)くこれを心に説(よろこ)び、能くこれを慮(りょ)に研(みが)き、天下の吉凶を定め、天下の亹亹(びび)を成す者なり。 【原文】 能説諸心。能研諸侯之慮。定天下之吉凶。成天下之亹亹者。 【私的解釈】 乾坤の徳によって、自分だけでなく周囲の…

言葉を繋ぐ(24)-1

【直訳】 それ乾は、天下の至健(しけん)なり。徳行恒(つね)に易(い)にしてもって険を知る。それ坤は、天下の至順(しじゅん)なり。徳行恒に簡にしてもって阻を知る。 【原文】 夫乾。天下之至健也。德行恆易以知險。夫坤。天下之至順也。德行恆簡以知阻。 【…

言葉を繋ぐ(23)

【直訳】 易の興るや、それ殷の末世、周の盛徳に当るか。文王と紂(ちゅう)との事に当るか。この故にその辞危うし。危(あや)ぶむ者は平らかならしめ、易(あなど)る者は傾かしむ。その道はなはだ大にして、百物廃(すた)れず。懼れてもって終始すれば、その要は…

言葉を繋ぐ(22)

【直訳】 易の書たるや、広大にして悉(ことごと)く備わる。天道あり、人道あり、地道あり。三才を兼ねてこれを両(ふた)つにす。故に六なり。六とは它(た)にあらず。三才の道なり。道に変動あり、故に爻と曰う。爻に等あり、故に物と曰う。物相い雑(まじ)る、…