衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

徳の陰陽(4)

陰徳はわかりにくいけれど、人の為、何かの為に長い期間益となるような陰の働きかけです。

 

これに対して陽徳は分かりやすい天の徳ですが、昔は威と言う言葉でもあらわされています。

 

存在しているだけで、頼もしい、頼りになります。そして義に背く事に対して大きな力を発揮します。

 

しかし、この威は往々にして権限や権力と繋がります。

 

権威と呼ばれるものです。天の陽と人の陽が重なった時です。

 

誰しも権威を指標にしがちですが、ここに注意する必要があります。

 

陽徳は使い方に注意する必要が多く、それに対して陰徳は積めば積むほど、陽徳とのバランスを取る作用と自分や周囲のバランスを取る作用が発揮される為、古の医家は先ず初めにこの事を唱えているのであろうと推察しています。

 

そして、この陰陽の徳の時間的な流れを具体化しているのが、乾坤でもあります。