代数、代名(1)
前回、意念や呪文と言う現代では聞き慣れない言葉を使いました。
これを読むと怪しいと思った人が多いと思います。
そこで、もう少し広く深く読み解いてみましょう。
老子道徳経の體道第一には「道可道、非常道。名可名、非常名。」と書かれています。
これを読み換えると、太極が太極とするのは、
常に1つの太極だけを言っているのではない。名前が名前として、つけられていても、状況や状態によって変化しているので、一時的に言葉で表現する為の便宜上のものであり、本質を現しているわけではないと読み換えます。
例えば、田中と言う人を、ある人は田中と呼び、ある人は田中先生、田中さん、或いは下の名前で呼んだり、あだ名で呼んだりしますが、全て同一人物です。
呪文も、現代では呪う為の文言と言うような印象を受けがちですが、「呪」は元々、智慧のある者(神職者)が口から発する言葉であり、口偏が杖(礻)に変わると「祝」になり、軸を以て発する事ですから、原義はさほど変わらないと解釈をしています。
その為、前回呪いは祝いにもなり、祝いは呪いにもなると書いたのです。
言葉のエネルギーをどのように変換するか、
そしてどのように受け入れるかで、まるでイメージが変わります。
次に実際に応用している例を見てみましょう。