衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉を繋ぐ(9)-2

折角九宮が出てきたので、ちょっと図解で説明してみます。 元々の八卦九宮は平面図ですが、人体に応用する際には立方体として考えた方がイメージと理論を合致させやすい為、近年周易で量子力学を説明する方法が研究されている事もあり、これを研究している人…

言葉を繋ぐ(10)

聖人には4つの道があります。 言葉で意味を示す事。 行動で変化を示す事。 形でイメージを示す事。 卜筮で判断を示す事。 君子と言われる人はこれを行っています。 行動し、質問する事によって意味を明らかにし、それを魂から出る命に喩えています。そうす…

言葉を繋ぐ(9)-1

宇宙・自然・社会を数で表現してみましょう。 天一、地二、天三、地四、天五、地六、天七、地八、天九、地十と言う風に、天地(上下)と言う縦の広がりに、方向と言う横の広がりを加えてみます。(乾坤でもある) すると天の数は五つ。地の数も五つで方向を…

言葉を繋ぐ(8)ー8

(8)になっていきなり六十四卦が出てきた意味は何か?ダイナミックに考察すると、 呼応するもの同士が志を同じくして行動する。 その際には大きな困難を乗り越えても平然としていると、 それ以上に大きな恵みが得られ、 ここに著したような順序を立てれば…

言葉を繋ぐ(8)ー7

雷水解 三爻 [陰陽陰陽陰陰] 孔子は、易を創ったものは、盗みの起因を知っていると言っています。 易には、一般人が荷物をたくさん詰め込んで、高級車に乗れば、盗みを誘っていると書かれています。 本来徒歩や公共の乗り物で移動するのが普通のレベルの人…

言葉を繋ぐ(8)ー6

水沢節 初爻 [陽陽陰陰陽陰] 戸庭から外にでなくても咎無し。 孔子は「乱が生じるには言葉の使い方と物事の順序に問題がある」と解釈しています。 言葉の定義を明確にしなければ下のものはついてこない。下のものが言葉を明確にしなければ自分の身体、職を…

言葉を繋ぐ(8)ー5

乾為天 上爻 [全陽] 亢龍悔いあり 孔子は「貴いようでも位がなく、高すぎれば民がついてこない。賢人は位を下にして助けないので、そこから動けば後悔することになる」と解釈しています。 乾為天は、全て陽で構成された卦です。 エネルギー一杯の姿をあら…

言葉を繋ぐ(8)ー4

地山謙 三爻 [陰陰陽陰陰陰] 労謙する君子は終わりがあり吉 卦の意味としては、 孔子は「激しく働いても誇らず、功績があっても自分の徳だとは考えない。これが徳が厚い事の証明である。徳が盛んなほど礼は丁寧で慎み深くなる。謙とは丁寧で慎み深く、その…

言葉を繋ぐ(8)ー3

沢風大過 初爻 [陰陽陽陽陽陰] 初六、敷くのに白い茅を用いる。咎無し。 孔子は「もし地面に置くことがあっても良い。その状態で茅を用いて敷く場合、悔いや憂いが起こる事はない。気を配った結果なのだから。茅は薄いが、重いので用いるには良い。このよ…

言葉を繋ぐ(8)ー2

天火同人五爻 [陽陰陽陽陽陽] 人と心を一つにする際には、始めは泣き叫ぶが後には笑顔となる、と言う言葉が天火同人と言う卦の下から五番目の意味です。 孔子の解釈は「君子の道は世に出るものもいれば、野にいるものもいる。黙っているものもいれば、語る…

言葉を繋ぐ(8)ー1

六十四卦の中の風沢中孚 [陽陽陰陰陽陽]二爻には、 親鶴が山陰で鳴けば、子鶴はこれに同調して鳴く。私は今良い盃を持っているので、 あなたと酌み交わそうと思う。 と書かれています。 孔子はこれを次のように解釈しています。 君子が部屋の中で言葉を発…

言葉を繋ぐ(7)

孔子の解釈としては 易には全てが備わっている。聖人が徳を高め、その考え方を広める為にある。知恵は高い方が良く、礼は低い方が良い。これは知恵は天から得られるヒント等、運の要素を多分に含んでいるので天から学んでいると言えるし、礼は相手よりもでき…

言葉を繋ぐ(6)

易の考え方は扱える範囲は限りなく広く大きい。 上下と前後左右と言う空間・時間の範囲設定だけなので大きさを変えるだけで無限に言及することができ、天地自然の法則を応用するだけなので正確性もあります。 乾坤の乾は全ての始め、始まりをあらわすので動…

言葉を繋ぐ(5)

一つの事柄をプラス面、マイナス面と言う二つの方向性に区切って考える際、その一つの事柄は太極と言う道になります。 この道が続くような方向が良くバランスが取れた状態で、それは人それぞれの性質が精一杯活かされたものです。 他人に対する思いやり(仁…

言葉を繋ぐ(4)

孔子が書いたとされる易伝は天地自然を基準としているので、自然現象と合致します。 上下に分けた時は上は天体の動きを参考にし、下は地形によってどこに水が流れやすく、どこに風が吹きやすいかを吟味しています。 こうやって考える事で、間に流れる見えな…

言葉を繋ぐ(3)

上下の位置関係は大切。 小さなパーツを集めて大きなイメージ、意味を持たせているのが卦。その意味するところから、良い方向や良い流れなのかを判断する。 事物は常に動いているので、その過程で後悔や失敗もあるだろうが、悪い方向と勝手に感じると後悔と…

言葉を繋ぐ(2)

全てに本当に優れた人の観察法 観察対象をいくつかの区域に分ける ふと沸き起こるイメージを大切にする 分けた区域に意味を持たせる これで物事を明確に判断している。 どのように動いているか(現在・未来)を自分のものにできれば、変化が見えてくる。 つ…

言葉を繋ぐ(1)

東洋的な(古典的な)考え方の基礎になる文書を自分なりの解釈で著していきます。 元々、天とは高い場所にあるもので、地とは低い場所にあるものなので、空間の上下(高低)を乾坤と言う名前で一旦固定してみよう。 これによってあらゆるものを一時的に決定…

父と母

東洋医学では、陰と陽であり、乾と坤を代表として表現されます。 父は陽であり乾。 母は陰であり坤。 陽は上にあって、引っ張っていく役割があると同時に壁として子供に越えさせる役割があります。 陰は下にあって、土台を作る役割があると同時に安心とジャ…