衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

言葉を繋ぐ(14)-9

【直訳】 木を断(き)りて杵(きね)と為し、地を掘りて臼(うす)と為し、臼杵(きゅうしょ)の利、万民もって済(すく)うは、蓋しこれを小過に取る。 【原文】 斷木為杵、掘地為臼、臼杵之利、萬民以濟、蓋取諸小過。 【私的翻訳】 木を切って杵を作、地面を掘って…

言葉を繋ぐ(14)-8

【直訳】 重門撃柝(ちょうもんげきたく)、もって暴客を待つは、蓋しこれを予(よ)に取る。 【原文】 重門撃柝。以待暴客。蓋取諸豫。 【意訳】 門を重ねて拍子木を打つ、このようにしっかりと準備をして暴客をまち受ける事を雷地豫として集約する。 【解釈】 …

言葉を繋ぐ(14)-7

【直訳】 牛を服(ふく)し馬に乗り、重きを引き遠きを致して、もって天下を利するは、蓋しこれを随に取る。 【原文】 服牛乘馬、引重致遠、以利天下、蓋取諸隨。 【私的翻訳】 牛に車を付けて、馬に乗り、重いものを引いて、遠くまでいたれるようにして天下の…

言葉を繋ぐ(14)ー6捕捉

本卦が風水渙であれば、 之卦は風沢中孚、風地観、巽為風、天水訟、山水蒙、坎為水の6方向。 互卦は山雷頥 錯卦は雷火豊 綜卦は水沢節 となります。 つまり、大変な思いをして頑張った結果、未来が開けようとしている時の事を指しています。水という危険の…

言葉を繋ぐ(14)-6

【直訳】木を刳(く)りて舟と為し、木を剡(けず)りて楫(かじ)と為し、舟楫(しゅうしゅう)の利、もって通ぜざるを済(わた)し、遠きを致してもって天下を利するは、蓋しこれを渙(かん)に取る。 【原文】刳木為舟、剡木為楫、舟楫之利、以濟不通、致遠以利天下…

言葉を繋ぐ(14)-5

【直訳】 神農氏没して、黄(こう)帝堯(ぎょう)舜(しゅん)氏作(おこ)る。その変を通じ、民をして倦(う)まざらしめ、神にしてこれを化し、民をしてこれを宜しくせしむ。易は窮まれば変じ、変ずれば通じ、通ずれば久し。ここをもって天よりこれを祐(たす)け、吉…

言葉を繋ぐ(14)-4

【直訳】 日中に市(いち)を為し、天下の民を致し、天下の貨を聚(あつ)め、交易して退き、各々その所を得るは、蓋しこれを噬嗑噬(ぜいこう)に取る。 【原文】日中爲市。致天下之民。聚天下之貨。交易而退。各得其所。蓋取噬嗑。 【私的翻訳】 日中に市場を開…

言葉を繋ぐ(14)-3

【私的直訳】 包犠氏没して、神農(しんのう)氏作(おこ)る。木をきりて耜(し)と為し、木を揉(たわ)めて耒(らい)と為し、耒耨(らいどう)の利(り)、もって天下に教うるは、蓋(けだ)しこれを益(えき)に取る。 【原文】 包犠氏沒。神農氏作。斲木爲耜。揉木爲耒。…

言葉を繋ぐ(14)-2

縄(なわ)を結(むす)んで作(な)して罔罟(もうこ)を為(な)し、もって佃(かり)しもって漁(すなど)るは、蓋(けだ)しこれを離(り)に取る。 【私的直訳】 縄を結んで獸を取る網(罔)や魚を取る網(罟)を作り、それで狩りをして魚をとる。このような状況を離為火とし…

言葉を繋ぐ(14)-1

古者(いにしえ)包犠(ふっき)氏の天下に王たるや、仰(あお)いでは象を天に観(み)、俯(ふ)しては法を地に観、鳥獣の文(ぶん)と地の宜(ぎ)を観、近くはこれを身に取り、遠くはこれを物に取る。ここにおいて始めて八卦(はっか)を作り、もって神明(しんめい)の徳…