衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(14)-8

【直訳】

重門撃柝(ちょうもんげきたく)、もって暴客を待つは、蓋しこれを予(よ)に取る。

 

【原文】

重門撃柝。以待暴客。蓋取諸豫。


【意訳】 

門を重ねて拍子木を打つ、このようにしっかりと準備をして暴客をまち受ける事を雷地豫として集約する。

 

【解釈】

 本卦は雷地豫。準備でウキウキしているような状態です。但し、暴客を待ち受けている事は、難事も待ち構えている事を示しているので、注意が必要。

 

之卦は、震為雷、雷水解、雷山小過、坤為地、沢地萃、火地晋の六種。

 

互卦は、水山蹇。

 

錯卦は、風天小畜。

 

綜卦は、地山謙。

 

つまり、準備でウキウキしている状態から

 

    チョッとした驚くような事があるかもしれないので冷静にする時。

    問題が起きたら準備をしていた事でサッと解決する時。

    仲違いに注意しながら、ウキウキを押さえる時。

    絶対に先頭切って行動せず、ついて行く時。

    不慮の事故にさえ注意すれば、難客でも軽くあしらえる時。

 

あまりウキウキしすぎると、泥沼に足を取られて準備が台無しになるばかりか、

争いが収拾できなくなるおそれがあります。

 

裏には、準備はしているが、難事がタイミング悪く来る事が否定できない。

 

他の人からは、どっしりと構え、頼りがいがあるように見えます。