衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(14)-6

 

【直訳】
木を刳(く)りて舟と為し、木を剡(けず)りて楫(かじ)と為し、舟楫(しゅうしゅう)の利、もって通ぜざるを済(わた)し、遠きを致してもって天下を利するは、蓋しこれを渙(かん)に取る。

 

【原文】刳木為舟剡木為楫舟楫之利以濟不通致遠以利天下蓋取諸渙

 

【私的翻訳】
 木をえぐって舟を作り、木を削って舵を作る。こうして今まで河で通れなかった場所を渡れるように、遠くまで行けるようにして天下の役にたてるようになる事を風水渙という言葉とイメージに集約する。

 

【解釈】

漁業から農業へ、農業によって財を蓄えられるようになって、都市が発展する。都市が発展した事で遠征ができるようになる。

 

風水渙は、水の上に流れる風のようであり、ここでは水の上に木船を浮かべて遠くまで行っている様子がイメージできます。

 

本卦が風水渙であれば、之卦の6種、互卦、錯卦、綜卦も自ずから出て来ますので、

詳しい解釈はそれぞれで実践してみてください。