衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

火雷噬嗑

言葉を繋ぐ(17)-7

【直訳】 善積(ぜんつ)まざれば、もって名を成すに足らず。悪(あく)積まざればもって身を滅ぼすに足らず。小人は小善をもって益なしと為して為さざるなり。小悪をもって傷(そこな)うなしと為して去らざるなり。故に悪積みて掩(おお)うべからず、罪大にして解…

言葉を繋ぐ(17)-6

【直訳】 子曰く、小人(しょうじん)は不仁(ふじん)を恥(は)じず、不義を畏(おそ)れず、利を見ざれば勧(すす)まず、威(おど)さざれば懲(こ)りず。小しく懲らして大いに誡(いまし)むるは、これ小人の福(さいわい)なり。 易に曰く、校(かせ)を履(は)いて趾(あし…

言葉を繋ぐ(14)-10

【直訳】 木に弦(つる)して弧(ゆみ)と為し、木をけずりて矢と為し、弧矢(こし)の利、もって天下を威(おど)すは、蓋しこれをけいに取る。 【原文】 弦木為弧、剡木為矢、弧矢之利、以威天下、蓋取諸睽。 【私的翻訳】 木にツルを張って弓を作り、木を削って矢…

言葉を繋ぐ(14)-4

【直訳】 日中に市(いち)を為し、天下の民を致し、天下の貨を聚(あつ)め、交易して退き、各々その所を得るは、蓋しこれを噬嗑噬(ぜいこう)に取る。 【原文】日中爲市。致天下之民。聚天下之貨。交易而退。各得其所。蓋取噬嗑。 【私的翻訳】 日中に市場を開…

言葉を繋ぐ(14)-2

縄(なわ)を結(むす)んで作(な)して罔罟(もうこ)を為(な)し、もって佃(かり)しもって漁(すなど)るは、蓋(けだ)しこれを離(り)に取る。 【私的直訳】 縄を結んで獸を取る網(罔)や魚を取る網(罟)を作り、それで狩りをして魚をとる。このような状況を離為火とし…