言葉を繋ぐ(8)ー3
沢風大過 初爻 [陰陽陽陽陽陰]
初六、敷くのに白い茅を用いる。咎無し。
孔子は「もし地面に置くことがあっても良い。その状態で茅を用いて敷く場合、悔いや憂いが起こる事はない。気を配った結果なのだから。茅は薄いが、重いので用いるには良い。このような気配りができる事が大事であり、そうすれば失敗する事はない」と解釈しています。
沢風大過という卦自体は、沢の水が木を腐らせている状態をあらわしています。つまり、成長しよう、何かを進めようとしている時に水をさされているような時です。このような状態でも、他を羨まず自分の道を信じて進むことが心の調和となり、物事がうまく進むと解釈をしています。
どのような壁、ハードルがあっても細心の注意を払っていれば自ずから道は開けるという事です。
そして、風沢中孚と向きが正反対の卦であることにも注目すると、
自分とは正反対の意見や行動があったり、ちょっと仲違いした状態です。
凝縮すると水になります。困難を示しています。困難があっても中の熱、エネルギーが大きい状態なので心配はありません。
体幹には熱が充満し、頭・足で不足して先端が冷えている様子をあらわしています。
脈で言うと膨張した後に収縮し始めています。
沈位に落ちても胃の気は失われないので悪い状態ではありません。