2020年 庚子年 おまけ
庚子年は熒惑星、太白星の影響を強く受けています。
つまり、火星と金星の重力の影響を強く受けています。
火星は、日本では敏達天皇の御代に、聖徳太子が優れた歌人を熒惑星と看破した事で知られていますが、僕は火(エネルギー)が陽明で充満して出しどころを探すときに音・歌になる事があるイメージを持っています。
土生金と言う相生の見えない兆しが火星。
金星は明けの明星、宵の明星として名高いですが、
仏教では仏陀が明けの明星が輝いた時に悟りを開いたと言われ、
キリスト教ではマタイの福音書に、東方から来た3人の博士がユダヤの王が生まれたと、東で見た星に導かれ、星が止まった場所にメシヤがいた。この時の星が宵の明星とも言われ、
ラテン語では
明けの明星は Lucifer
宵の明星は Venus
と言うのも庚子年は良いことも悪いことも大きく出る年である事を暗に語っているような気がします。
2020年 庚子年 (3)
三碧木星、四緑木星、九紫火星辺りに生まれた人はちょっと窮屈な1年になるかもしれませんし、その星に生まれても自制心を高める人生を送られてきた人には平凡な1年になるかもしれません。
情熱、目的を多く持ちながらも、どこか冷静。
これに予期せぬ事が起こると、様々な問題、災害、障害、病として降りかかります。
1年を2か月おきに考えてみると、
外向きには
1〜3月は 変化と停滞の攻防
2月〜4月はやりたいことをやる
5月〜7月は前月から続いてやりたいことをやり、達成する
7月〜0月は蓄積、停滞
9月〜11月は新たな目的、目標の設定
11月〜1月は新たな目的や目標に対する準備
と言った流れで、
1年を2か月半毎に考えてみると、
内向きには
1月〜4月までは やりたいことを抑える
4月〜6月は 抑える気持ちも強いがやりたいことも強く出てくる
6月〜8月は 安定してやりたいことをやる
8月〜11月は やりたいことを慎重に
11月〜1月は 安定してやっているが、不安が出てくる
この流れが交錯し、その上でその人の心、環境、ご縁が交わり合います。
そう考えると、肺、肝、脾辺りに着目しやすい時は今年の自然の流れと、それぞれの人が自然の流れに影響された側面を考慮した上で、何をするのか?(弁証、配穴)を決めた方が良いですね。
2020年 庚子年 (2)
大きく見ると、
少陰君火が上にあり、
陽明燥金が下にあります。
卦では火沢睽。
気候は経常的に気温は高いけれども地面は乾燥している(湿気が足りない)。
人体では上、外に熱を持ちやすく、鬱憤が溜まりやすいが、それを出す為の燃料がない。
細かく観ると、自制心が強く働く。
但し、その人の生まれ持った生きやすい方向、
現在の環境、人とのご縁によっては様々な方向に分かれますので、あくまでも基準です。
2020年 庚子年(1)
1日(昼夜、地球の自転)のサイクル
1週間(日月五星)のサイクル
1ヶ月(月の満ち欠け)のサイクル
1年(四季、地球の公転)のサイクル
60年(上記サイクルの全てのパターン)が
現れるサイクル
見えない循環が繋がりながら時間は流れています。(というバイアスをかけてみています)
2020年は庚子年。
上 少陰君火
中 金太過
下 陽明燥金
と言う三才が基準となります。
この状況は、上は陽、下は金で揃っているので
同天符とも呼ばれます。
金のエネルギーが強く出るのが特徴。
キーワードは、粛殺、清粛、粛降。
周易で俯瞰してみると、ここに昇発、蓄積も
加わります。
つまり、自粛、自制する必要が環境、状況的に現れやすく、それに対して我慢するのか、反発するのか自分の中で葛藤が生じます。
眉間の皺
観相学では、ここを印堂と呼びます。
そして小人形法では肺に当たる部分。
肺は蓋であり、器の大きさだけ必要なので、眉間の広さが心の広さだと
私の解釈で良く言っています。
ここに皺が寄るのは、
1、苦労、苦節を感じてきた過去
2、外からの圧力に粛降を強めている現在
3、自我が悶えている未来
簡単に見えない天人地に分類するとこうなります(私的な今の感性では)
通常は(黄色人種は黄色ベースの)白、ピンク
心身が病むとその状況によって変化
そして中央の眉間は気(現在、未来)をあらわし、外側の眉は形をあらわしています(過去)。
眉だけで考察する場合はまた反射区が変わりますw
毎日、恬淡虚無を実践できているとこの皺はなくなります。
バイアスと反射区、東洋医学
バイアスと言う言葉を易を用いて解釈すると、
ある一定の角度、方向から観る事(乾)。
反射区と言う概念を易を用いて解釈すると、
ある範囲内に太極を設定して(極)、
それを普遍的なものと仮定して(通・坤)、
普及させ、長く使えるようにしようとするもの(似久)。
この乾坤が合致するときは、
極則変、変則通、通則久となり故がある。
合致しないときは故なし。
このバイアスと反射区が合致しているかどうかを測定するものと基準をどうするか。
天(気)は、変化が激しく
地(形)は、変化に乏しい
人を観るのは、血に形気の動きを集約して観るのが、1番象・数・理に適うのではないか?
と、言うのが東洋医学の診察の根源。