衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

身体を動かす

普段から身体を動かす事で、心が浮遊しすぎないように心がけてきたつもりでした。

 

心がけてきたつもり←ここ大事

 

身体を動かしてないと、あくまでも自分の心の中だけの意識が中心で、外からの刺激が入ると状況は多彩に変化します。

 

特に足下。

 

岡本正剛先生は良く「照顧脚下」という鎌倉時代の禅僧が唱えた有名な言葉を書いておられました。

 

東洋思想としては、下に位置するものは静かに守ると言うのが基本です。

 

理論だけで言うと下半身はどっしりとした方が良いように感じますが、合気関係で袴を穿くのは、下半身の繊細な微調整を見せない為で、決して動いていないわけではありません。

 

状況に応じて絶えず動き、それによって心身の軸を静かに守っていると捉えるのが正解です。

 

自分一人ではできたつもりでも、少し人が関わると容易に揺らぐ...

 

全くできていない証拠です。

 

揺らぐ、揺れるのができていないのではなく、揺らぐ、揺れるという自分の心を許す事ができていないのです。

 

身体も心も周囲の状況も全て同期します。

 

身体も心も揺れながら、ぶれない軸をいつまでも磨いていきたいものです。

 

 

 

 

 

七情と顔⑤

思う

 

 ここからは、今までの考え方と少し異なります。

 

驚きから喜びまではプラス方向の動き、

マイナス方向はその感情の流れが途切れた事によって起こり、驚きと喜びを繰り返すことで次の循環を探し始めると思考になります。

 

つまり形になると丸から縦方向への広がりだったものが、横方向へも広がりだったものが思うとなり、驚きから喜びまでの成長に幅ができます。

 

顔は○が四角近くなるけれど角張ってはいない形。

 

憂い(悲しみ)

 

憂い・悲しみと恐れはマイナス方向の感情です。

 

顔は四角が角張った状態で、幅が広がったものをキュッと締めている姿でもあるので、角張った人は自分を律する形を持っており、法律関係や軍事関係などには適していますが、枠に填めすぎると自分も窮屈になり、結果的にマイナス方向を常に模索してしまいます。

 

但し、縦も横も幅がある為、使い方次第で1番安定した形ではあります。

七情と顔④-3

驚き  →  怒り  →  喜び

 

と言う流れは、

 

新しいものとの出会い  →  その出会いを活かす

 

→  満足し、感謝する

 

と言う考え方にも通じます。

 

そのような状況になれば自然な笑顔が生まれるでしょう。

 

一方でマイナス方向の強い驚きであれば、

不安や恐れを誘発したり、そのエネルギーが蓄積できると怒りになり、怒りを爆発させるとスッキリしますが、そこで終わってしまいます。

 

短期的にスッキリするのか、感謝する事で周囲に良い結果をもたらし、長期的に良い関係を構築できるのかは自分次第、、、(自分に言い聞かせています

 

驚き・恐れから喜びまでの感情は形にあらわすと有形から無形に、

 

顔の形は○が縦に伸びて雲散霧消します。

 

 

七情と顔④-2

④-2

 

心には形がなく、眼力、声色、艶と光で判断すると書きましたが、これはあくまでも生理的に健康な状態の話です。

 

病理的な話となると、心が危ない方向へ行く可能性が高い場合は、目尻が細く釣り上がり、瞼に力が入り、眉を潜めている状態となります。

 

これは剣難の相とも言われ、無闇やたらと他人に喧嘩を売ってしまいます。

 

これは目だけでなく、鼻でも頬でも眉骨でも同じ事ですが、結果的に自分の我欲を満たすために他人にその価値観を押しつけようとしている状態、或いはそうしてきた過去が具現化したものです。

 

当然気の上昇力(活動力)が低下する老年期以降はコントロールしやすくなりますが、心が変化しなければ、過去に縛られて変わらない人も多い部分です。

 

自分に振り返ってみると、今は大分丸くなりましたが、若い頃は炎上しまくっていました。

 

失敗があるからこそ、正しい道がどこにあるか判断しやすくなります。

 

良い道だけをスムーズに進める人は、自分の努力の積み重ねの結果、年長者の教導に恵まれると言う運と後輩等の年下への指導による気づきや縁があった人となります。

七情と顔④

④-1  喜び

 

人の人生を 生・長・壮・老・死 の5段階に分けると、心は壮年期に良く見られます。

 

東洋医学では、生長老死と4つに分ける事で春夏秋冬に対応させたりしますが、

 

観相学では、上記のように5つに分けたり、100に分けたりしながらも、ダイナミックに見る場合は三停と言って、上停・中停・下停と顔の部位を先ずは三つの位置的な特性で判断します。

 

この3つに分けるダイナミックな観点は東洋的な見方に共通するもので、天人地三才思想と言われ、周易の根幹の一つでもあります。

 

話が反れそうなので、心・喜びに戻すと、

観相学において顔の形の分類としては心の形はありません。

 

敢えて言うとすれば、上停の清らかさですが、眼力、声、色、艶が全て最高の状態が心です。

 

つまり、壮年期に今まで溜め込んで、成長させてきたものを存分に出せている状態です。

 

入れるものはしっかりと自分の血肉にでき、要らないものや周囲に良い影響を与える為に出せるものは出せている事が大切です。

  

七情と顔③

  怒り

 

  思春期から成人までの間で良く観察でき、良い方向へ巡っていると向上心に変化します。

 

驚き(意外な発想・発見)からモチベーション  ①向上心と巡る場合と、②モチベーションに対して思考と現実がかみ合わずに怒りとなりやすい場合があり、これが思春期から成人期に良く見られがちです。

 

これは程度によって、2種類あります。

 

①は活動力として生かせている場合ですが、マイナスに作用し始めると、②になります。

 

②には、まだ我慢できている状態、爆発した状態の2種類に分ける事ができ、我慢出来ていれば青で、爆発寸前或いは爆発した場合には赤で光を発します。

 

  顔の形としては細長い人、見えない気の有様としてはホースをギュッと握って水を出した時の水の勢いのような状態です。

そのような形の人は気の動きの速さが具現化した結果身体は細くなり、心も繊細な面があります。

 

元々身長が高く細い上に、顔が長い人はこの属性であり、気が鬱滞していれば青っぽく、発散段階になると赤に変化します。

 

思春期ではとりわけ白目(強膜)の部分が青いので分かりやすいですね。

 

お酒を飲むと顔が赤くなりますが、いつも飲んでいる人は鼻が赤なっていたり、顔に出ない人は白目が青くなっていたりするのも同じように見る事ができます。

 

 

 

七情と顔②

七情とは東洋医学的に感情を分類したものです。

 

驚き、恐れは腎

 

怒りは肝

 

喜びは心

 

思いは脾

 

憂い、悲しみは肺

 

  簡単に考えると、

 

驚きや恐れは出生から、思春期までに見られやすく

 

怒りは思春期から成人まで

 

喜びは壮年期

 

思いは老年期

 

憂い、悲しみは老年期から死ぬまで

 

この間で起こりやすいのが基準と考えています。

 

あくまでも基準ですので、固定的に捉えないようにし、基準というレールの上で様々な動きを考えてみます。

 

例えば、出生から思春期までは感情の波が激しく、偏りがちです。気の動き、量が変化しやすく、上外方向への発散と枯渇が起こりやすい時期です。

 

この頃に泣き虫だった人は

 

驚きや恐れが怒りやモチベーション、楽しみに向かわず、悲しみに向かっています。

 

優しい性格の子、ゆっくり確実に成長しようとしていた子が、環境に成長や判断を急かされたり、孤独感を感じる事で起こる事が多く見受けられます。

 

表面上元気な場合は、エネルギーがある為に違う感情に転化しようとしている場合と、無理して元気に振る舞っている場合とがあり、体調を崩してたら気をつけてしっかり甘えさせてあげると良いですね♪

 

驚く際には、少しの気が通常よりもかなり速く上方を中心に放射状に流れます。

 

気も無限ではありませんので、一定量を過ぎると時間当たりに動かせる量がなくなり、身体機能は一時的に停止或いは身体を立てている事ができなくなります。

 

少量で早ければ驚きとなり、大量で持続したり、瞬間的に活動力を奪うほど多ければ恐れとなります。

 

つまり、表情も同様に額が上がり、眉尻が斜め外上方向に行くと驚き、その位置から瞬時に力が抜ける、或いは色や光が抜けると恐れという状態です。

 

顔の形としては中央より、外、上に目が着いているようないわゆる草食動物系の顔をしている人等がこの方向の感情に対する感受性が普通の人より発現しやすい傾向にあります。