道の教え(17)
淳風(じゅんふう)第十七と言う副題がついています。
1番良い心の状態は、四臓、四肢が心に従って動いているだけである。
次に良い心の状態は、四臓、四肢が心の状態によって動きで表現し、共に分かち合っている事である。
最低の心の状態は、四臓、四肢が心の本当の気持ちとは別にそれぞれの欲を出し過ぎており、胃の状態で代表されている事である。心の欲が膨大化した結果が影響している。
本当に、本質的に良い心の状態は、時間をかけて四臓、四肢と話し合い共に生命を全うする為に何が本当の生き甲斐かを感じ、一致する事であり、それは心の命令ではなく、天運と地縁とその人の生き甲斐が一致したときである。
天人地三才が一つになる事が大切である。
【直訳】
太上(たいじょう)は、下(しも)これあるを知るのみ。その次は、これに親しみてこれを譽(ほ)む。その次は、これを畏る。その次は、これを侮る。信足らざればなり。悠としてそれ言を貴べ。功成り事遂とげて、百姓(ひゃくせい)みな「われみずから然り」と謂う。
【原文】
太上、下知有之。其次、親之譽之。其次、畏之。其次、侮之。信不足焉。悠兮其貴言。功成事遂、百姓皆謂我自然。