衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

周易でちょっと読み解く上古天真論(3)

では、次にこの四象八卦にまで広げてみます。

 

1.黃帝の紹介

 

 わざわざ「而」で区切ってくれています。今から、象・数・理を

書いていくので、注意して練習してくださいねと言っています。

 

生而〜、弱而〜、幼而〜、長而〜、成而〜

 

5つに分類していますね。太極(1)から八卦(8)まで分類したものを

5つの分類もありますよと促してくれているようです。

 

生まれてきた時は神か、この世のものかと思えぬような姿

 

身体は決して強くはなかったからこそ、感じた事を良く表現でき、

 

小さい頃から頭脳明晰、

 

成長するに従って、どんなことにも素早く対応でき、

 

成人した時には仙人となっていたような人ですよ。そんな有難い存在の人が今から伝えますので心して聞いてくださいね。

 

2.養生の大切さ

 

今(漢の時代)の人は50歳で身体も心もボロボロなのに、昔の人は100歳までピンピンしていたのはどういう事?と尋ねています。

 

その答えとして、

 法於陰陽、和於術数、食飲有節、起居有常、不妄作労。

 

陰陽の法則性に法り、術数に調和し、食事に節度を持ち、生活に自分なりのサイクルがあり、無駄な力、無駄な考えを持っていなかったからです。

 

ここからは応用になります。先ほどのように、分かりやすく「而」はつけていませんが文脈としては5つに区切ってます。

 

 その代わり、陰陽と術数は「於」を置き、食飲と起居は「有」を置く事で、陰陽を表しながら、不妄作労は軸(太極)となっています。

 

そして、これ自体が「常」(本来の養生を全うした生き方)であり、「変」(病の端緒となる生き方)が次に続きます。

 

 以酒為槳、以妄為常、酔以入房、以欲竭其精、以耗散其真、不知持満、不時御神、

務快其心、逆於生楽、起居無節。

 

 変は様々な状況まで広がるので10の数(宇宙に存在する全て)にまで至ってます。

 

2、の前半部分は以上のようになりますが、次に互卦(解決策)まで書いてくれています。