言葉を繋ぐ(17)-12
【直訳】
天地絪緼(いんうん)して、万物化醇(かじゅん)し、男女精(せい)を構(あわ)せて、万物化生す。
易に曰く、三人行けば一人を損す、一人行けばその友を得と。一を致すべきを言えるなり。
【原文】天地絪緼、萬物化醇。男女構精。萬物化生。
易曰。三人行則損一人。一人行則得其友。言致一也。
【私的解釈】
天地の気がむんむんとみなぎり、万物が変化してどっしりと充実し、男女(陰陽)が精を合わせる事で万物は形をかえて生れる。
易には次のように書いています。三人で行けば一人を損なう、一人で行けばその友を得ることができる。目標を一つに絞り言行一致させることが最善だと言える、と。
山沢損 の三爻を引用しています。
離為火 (大成卦)の1つとなる離・火 をあらわす小成卦(八経卦)を引き伸ばしたような卦となっています。
そして、前回の地雷复 からは 上下とも卦の陽爻が1つ増えています。
損する事があったり、心細い事があるかもしれないけれど、それを覚悟で1つの目標に向かう時。大成卦から見える離為火が、今やろう!という事を大枠では示しています。
之卦を観ると、地雷复 です。
もう一度スタートに立ち返る可能性も示唆しています。