言葉を繋ぐ(17)-11
【直訳】
子曰く、顔氏(がんし)の子(こ)は、それ殆(ほと)んど庶幾(ちか)からんか。不善あればいまだ嘗(か)つて知らずんばあらず。これを知ればいまだ嘗つて復(ま)た行なわざるなり。易に曰く、遠からずして復(かえ)る、悔に祇(いた)ることなし、元吉、と。
【原文】子曰:「顏氏之子,其殆庶幾乎?有不善未嘗不知,知之未嘗復行也。易曰:『不遠復,无祇悔,元吉。』」
【私的解釈】
孔子は次のように言っています。顔氏の優れた者(子)である顔回は、それにほとんどちかいだろう。不善があれば必ず気付き、これに気付けばいまでかつて繰り返さない。
易には次のように書いています。遠からずに復(かえる)、悔いにいたることはない、大いに吉、と。
地雷复 の初爻を引用しています。
この時は大枠では、始まりの大きなエネルギーが発せられる時。
物事に照らし合わせると、新しい目標へ向かって歩き始める時。
一日で言うと、子の刻(11時〜1時)。
人体に照らし合わせると、下焦(下腹部)にこれから出すエネルギーがたまっている時。
それぞれ7を基準に次に変化すると考えられています。
新たに物事を始める時、紆余曲折を経る事はよくありますが、この時期であればいかようにも変化して、スタートに戻れると言う事を語っているのだと考えています。