人生と九と十二②
では、9つのハードル(階段)とはどんなものでしょうか?
私自身の経験からの観点を書くと、
1つ目のハードルは、天から授かった運と、両親から授かった才能、12歳までに得られた縁を意識的か無意識かに関わらず、どう生かしていくかだと思います。そしてそれはその後の道の基礎となります。
例えば、酉年に生まれた私は、気持ちの面や住居の面、仕事の面等であちこちに飛ぶ事や心が忙しなく動く事が多い反面、鳥の中でも家畜として生活が安定し、飛ばない鳥と言う事から生活は安定するという天運をいただいています。更に言うと、己酉年なので、蓄える事や表に出さない、自己表現が苦手な割にはどんな状況でも怯まないと言う特性(人事)が備わっています。
そこに両親から授かった才能が加わることで天運を認識していき、周囲の縁で育って行く事が最初のハードルになります。
誰しも、自分を知りたかったり、誰かに認められたかったりしますが、最初のハードルでの承認要求は主に両親となり、自分が嫌いだと思うところも好きだと思うところも両親(或いは祖父母、養父母等)に認められるかどうかが1番の鍵となり、それが周囲に影響し、周囲からの影響を受けて自分の原点となる居場所ができます。自尊心や自虐的な心、美的感性等が一旦確定します。(甲)
人生と九と十二①
人の人生をどう解釈して、自分はどう生きていくか?
そしてどんなハードルを越えていくのか?
それはハードルなのか、それとも階段なのか?
様々な先人が残してくれた事を自分なりに纏めてみると、
自分にあった特徴的な伸ばし方があって、それらが9つのハードルを越えて行くと言うのがしっくりと来ています。
当然ながら、細かくみれば伸ばし方は12でも144でも良く、ハードルは5つでも10でも100でも良いのですが、
纏めやすくするとやはり天運をあらわす5と言う奇数と地縁をあらわす6と言う偶数の倍数で考えるのが1番分かりやすいので、先ずは自分の特性を踏まえて書いていきます。
12は十二支でもあり、十二星座でもあります。60年周期で考えても良いのですが、できるだけ簡単に考えると十二周期。
9は5の倍数である10とすると完結まで書いてしまうことになるのであくまでも、ハードルは9。最後の1はそれまでの個人で違う人生の最終状態。
この2つ(天運と地縁)を掛け合わせる事で108と言う煩悩の数となり、最後の12年が寿命となります。
120まで生きれたら次は200。仙人の道と言われますが、恐らく200は肉体は朽ちても魂が自由に動ける状態。
だからこそ、仙人は霞(空気)を食べて生きると言われ、摂取していた水穀(飲食物)から離れ、授かった元気からも離れる事ができたのだと。
身体の地形図③
次は首から頭
①②と同様の要領で、首の骨から後頭部までを上げていき、上げたらまた順番に下ろします。
ゆっくりと味わいながら観察して行うのがポイントです。
そして最後は、お腹と腰。
お腹と腰は腹式呼吸を用いながらやるため、膝を曲げてやった方が腰を痛めにくい事、腰の接地感を確認できる事からお勧めできます。
1、お臍を中心にお臍より上、剣状突起(鳩尾)を12時、お臍より下、恥骨結合(曲骨)を6時としてお腹を時計に見立てるようにイメージします。
2、吸気でお腹を膨らませ、呼気で全身の力を緩めます。ドローインの要領です。
3、次に吸気でお腹を膨らませた後、12時或いは6時に意識を移してから、息を吐き、力を抜きます。
4、次に同じ要領で吸気でお腹を膨らませた後、左右に意識をおきます。左右は初めは意識をしにくいので、膝でアシストすると良いでしょう。
5、全てできるようになったら、1回の吸気で時計回りに意識を回したり、反時計回りに意識を回したり、12時→6時、3時→9時等と自由に意識を回します。
6、最後に腰の接地感を確認したら終了です。
身体の地形図②
次は下半身
要領は同じです。
腰の骨から順番に動くように、股関節、大腿部、下腿部、足部と力を入れた後、また順番に降ろしていきます。
どこが地面についていなかったか?
やった後に地面に接地した感覚があるのか等自分の身体の変化を観察します。
身体の地形図①
自分の身体をより良く知る為には、身体に住所をつけて確認すると良く分かるようになります。
現代医学・科学であれば解剖学に準拠してみてみると良いと思いますし、
東洋医学であれば経絡・経穴からみてみると、意外と意識できていないところが多い事に気づかされます。
僕自身は導引・気功の様々な功法をやりましたが、そこまでする人が少なく、目的から外れてしまう為、簡単に身体の負担なく地形図を作る方法を書いてみます。
先ずは仰向けに寝て、
両手、両腕、背中を地面に着けます。
両手、両腕はリラックスした状態で行います。
どこが地面に着き、どこが地面についていないかを確認してください。
次に背骨(督脈)、上腕、前腕、手指と言う順番で、ゆっくりと地面から離れるか離れないかくらいの程度で上げていきます。
軽く上がる場合は、順番に動かせていない事が多い為、できるだけゆっくりと自分の身体を観察しながらやりましょう。
左右でも差がある場合がある為、感覚の違いを味わってください。
分かりにくい場合は、腕をリラックスさせた状態から更に水平位置や挙上位置に変化させてやってみます。
腕の位置を変えると背骨(督脈)で初めに力が入る部分が変わります。
全て終わった時に背中、上腕、前腕、手の地面への接地具合は変化がありましたか?自分の身体で感じてみましょう。
始めの頃は全く分からず、今は必要性も感じていない功法ですが、地形図を描けていない人にとっては足掛かりとなるのではないかと思い、書いてみました。
身体を動かす
普段から身体を動かす事で、心が浮遊しすぎないように心がけてきたつもりでした。
心がけてきたつもり←ここ大事
身体を動かしてないと、あくまでも自分の心の中だけの意識が中心で、外からの刺激が入ると状況は多彩に変化します。
特に足下。
岡本正剛先生は良く「照顧脚下」という鎌倉時代の禅僧が唱えた有名な言葉を書いておられました。
東洋思想としては、下に位置するものは静かに守ると言うのが基本です。
理論だけで言うと下半身はどっしりとした方が良いように感じますが、合気関係で袴を穿くのは、下半身の繊細な微調整を見せない為で、決して動いていないわけではありません。
状況に応じて絶えず動き、それによって心身の軸を静かに守っていると捉えるのが正解です。
自分一人ではできたつもりでも、少し人が関わると容易に揺らぐ...
全くできていない証拠です。
揺らぐ、揺れるのができていないのではなく、揺らぐ、揺れるという自分の心を許す事ができていないのです。
身体も心も周囲の状況も全て同期します。
身体も心も揺れながら、ぶれない軸をいつまでも磨いていきたいものです。
七情と顔⑤
思う
ここからは、今までの考え方と少し異なります。
驚きから喜びまではプラス方向の動き、
マイナス方向はその感情の流れが途切れた事によって起こり、驚きと喜びを繰り返すことで次の循環を探し始めると思考になります。
つまり形になると丸から縦方向への広がりだったものが、横方向へも広がりだったものが思うとなり、驚きから喜びまでの成長に幅ができます。
顔は○が四角近くなるけれど角張ってはいない形。
憂い(悲しみ)
憂い・悲しみと恐れはマイナス方向の感情です。
顔は四角が角張った状態で、幅が広がったものをキュッと締めている姿でもあるので、角張った人は自分を律する形を持っており、法律関係や軍事関係などには適していますが、枠に填めすぎると自分も窮屈になり、結果的にマイナス方向を常に模索してしまいます。
但し、縦も横も幅がある為、使い方次第で1番安定した形ではあります。