衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

形気の組み合わせ②

気が形をつくり、形と言う器の中で特徴を持った気が動きます。


その気には、個々の特徴を元にして、生長壮老死と言う盛衰があります。


この気の流れがどのような形の中で動くのかによって、又大まかに5種類に分類すると、単純に考えても25種類あるわけです。5種類の気と5種類の形。


気から生まれた形の中で、気が動く。


これが陰陽の法則の中で、その人をおおまかに表現する方法の1つです。


これを生長壮老死に分けると、同じ形気であっても更に5つに分かれ、625種類となります。


易で言う、三百八十四爻と同義の状態です。


あらゆるものを8種類の現象で単純化して表現できますので、


形気(2)→形の陰陽と気の陰陽(4)→陽形と陽気、陽形と陰気、陰形と陽気、陰形と陰気をそれぞれ図示すると、


                       陽形と陽気



陰形と陽気                          陽形と陰気



                      陰形と陰気


この間の分けられないところを含めて8種類となります。


形は外から直感的に感じ取るには便利ですが、常に動いているものと同じ速度で観測する事はできません。


   あくまでも、気が動いた過去の軌跡を示しているだけです。


   太陽が動いた(実際には地球が動いていますが)軌跡のように。


   そうすると、あくまでも過去からその人を類推する1つの指標と言うだけですので、


気(現在から未来)

血(直近の過去から直近の未来)

形(過去から現在)


と言う特徴があります。

この1項目から、全てを観測できる人もいますが、鍼灸師としてはできるだけ早く臨床に使って、具(つぶさ)にみたいので、気を見る。


それだけでは、正確性に乏しいので血まで見て、確信、断定して鍼を打つのです。


気は色で観て、血は脈で観る。


上工は神(気)を守り、下工は形を守る。

黄帝内経には書かれていますが、


形を軽んじているわけではありません。


そこで、わざわざ陰陽二十五人という篇が著されているのだと思っています。


誰でもが同じ判断基準を持てるように、

過去、現在、未来を観測できる組み合わせが、形と気よりも気と血の方が的確だと考えていた事を示しているだけです。


徐々に内容が無端如環に近づいてきたので、この辺りの事は、そちらにも書く予定です。