衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

徳の教え(60)道徳経下篇・徳経(23)

居位(きょい)第六十と言う副題がついています。

 

身体や国を制御、コントロールするには小さいことを細々と気にしないこと。

 

心がいつも晴れやかで、わだかまりがなければ怪しいこと、危険な事は起こりにくい。

 

危険な事が起こらないのではなく、察知したり、そもそもそういう環境に置かれないように自然と振る舞えるから。

 

こうすると、全てが上手く循環する。

 

 

【直訳】

大国を治むるは、小鮮(しょうせん)を烹(に)るがごとし。道をもって天下に莅(のぞ)めば、その鬼、神ならず。その鬼、神ならざるのみならず、その神、人を傷(そこな)わず。その神、人を傷わざるのみならず、聖人もまた人を傷わず。それ両(ふた)つながら相傷わず。故に徳こもごも帰す。

 

 

【原文】
治大國、若烹小鮮。以道莅天下、其鬼不神。非其鬼不神、其神不傷人。非其神不傷人、聖人亦不傷人。夫兩不相傷。故徳交歸焉。