衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

徳の教え(43)道徳経下篇・徳経(6)

 

徧用(へんよう)第四十三と言う副題がついています。

 

脱力、脱心し、天地(重力)に従う柔軟性こそが、目に見える強さをもコントロールできる唯一方法。

 

無になれば、どこにでも自由に入れるから。

 

ここからも無為の有益な点が伺える。

 

これは、何事にも通用する法則性だけに、自身が実践し体感しなければ言葉では理解はできても体得できない。

 

そして、これこそが伝えたい法則性の一つである。

 

【直訳】

天下の至柔(しじゅう)は、天下の至堅(しけん)を馳騁(ちてい)す。無有は無間に入る。われここをもって無為の益あるを知る。不言の教、無為の益、天下これに及ぶもの希なり。

 

【原文】
天下之至柔、馳騁天下之至堅。無有入無間、吾是以知無爲之有益。不言之教、無爲之益、天下希及之。