衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

道の教え(19)

還淳(かんじゅん)第十九 と言う副題がついています。

 

余りに縛りすぎる節度は断ち、小賢しい知恵を捨てて、自然さを基準にすれば誰しも心身解放される。

 

他人への思いやりが重荷にならないように、守るべきと言われている事を見直せば、本当の意味で他の人や両親を愛する心が育まれる。

 

上手、下手と言う考えを断ち、利己的な考えを捨てれば技術も物も盗まれる事がなくなる。

 

この3つだけでは表現しきれるものではないが、端的に言うと、自分の本心を明らかにし、素朴さを大切にし、利己的な考えを少なくし、欲張りすぎないことが大切である

 

現代人は決まりごととして1日3食食べている人がいますが、私は胃の声を聞き、過剰だと感じればお腹が空いても2食、1食へ減らす事があります。

 

それは、習慣化した食の許容量に合わせ、時間に合わせるのではなく、心と体の状態を客観視して行動する事に繋がります。

 

 

【直訳】

聖を絶ち、智を棄つれば、民利百倍す。仁を絶ち義を棄すつれば、民孝慈(こうじ)に復す。巧を絶ち利を棄すつれば、盗賊あることなし。この三者は、もって文にして足らずとなす。故に属する所あらしむ。素を見(あら)わし樸を抱いだき、私を少なくし欲を寡(すく)なくす。

 

【原文】
絶聖棄智、民利百倍。絶仁棄義、民復孝慈。絶巧棄利、盗賊無有。此三者、以爲文不足。故令有所屬。見素抱樸、少私寡欲。