衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

節度と養生②-3

②-3  朝食と便

 

  朝早く起きて、仕事や学校へ行く前に活動している人はしっかりと朝食を取るのが理想的です。

 

  しかしながら、これにも個人差があります。

消化器の強くない人や朝食を取る食習慣がない人が急に身体に良いからと短期間実践すると気づかない間に体調を崩します。食習慣を変える場合は、少しずつ時間をかけてやりましょう。

 

朝食を摂ると、便意を催すのが通常の身体の反応です。なぜなら、目が醒める事によって、既に様々な部分を動かした上に、燃料を投下して気の燃焼効率を上げているのですから、燃焼後エネルギー(気・活動力)となった部分と残った部分があるはずだからです。

 

車で例えて言うと、目が醒めるのはイグニッションキーでスイッチを回し電気系統がついた状態。

 

エンジンをかける前に、アクセルを何度か踏む事で昔の車はガソリンをしっかり送ると言う儀式がありましたが、それが所謂飲食に当たります。

 

イグニッションキーを回すと点火して、エンジンが動き、排気ガスが出されます。

 

この段階を人の身体は流れるように繋がって起こります。

 

つまり、飲食を行えば、前回の飲食で出し切れなかった便や腸粘膜の代謝後の産物を排泄しようという働きが連動します。

 

点火時に体内に湿気が多いと、中々火が点かずエンジンが動かないので、車ではキュルキュルと音を立てますが、身体の場合は動けるけど頭がボーっとしています。

 

便意が起こらない場合は、前日の思考が残っていたり、臓腑の働きが低下していたり、排便時間と回数が習慣化しています。

 

この排便の回数は1日1回〜3回位までが普通ですが、バナナ状のしっかりしたものが出るのであれば3回以上あっても問題ありません。

 

排便タイミングの習慣を変える方法としては、

朝食前後の目的とする時間に、トイレに籠ってゆっくりと腹式呼吸を行い、気張らずに出てくるのを待つ事ですね。

 

  安心できる空間と内臓の動きだけでの排泄を一定期間行う事で、他のマイナス要因がなければ同一時間に便意を起こせます。

 

そして、量、色、質などをしっかり観察して硬過ぎれば、何かを我慢していなかったか?頭ばかり使いすぎて頑張りすぎていないか?などを考え、下し気味であれば冷やしていないか?精神的に疲れていないか?などに気を配ります。