節度と養生②-1
では、ちょっと自分を振り返るきっかけを掴んでみましょう。
先ずは、1日は起きるという行動から始まります。
睡眠状態から覚醒する為には、蓄積した気を一気に動かす必要がある為、パッと目が醒めるのか、僅かに覚醒したけれども目は閉じたままなのか等、人によって、状況によって違います。
この違いに着目する事が大切です。
本来、充分な気の蓄積をしてから覚醒しますが、前の日に寝るのが遅かったのに早く起きる必要がある、或いは親等に起こされると目は閉じたまま行動しますよね?
親に起こされた幼少期を思い出してみてください。親に起こされた事なくサッと起きる事が出来ていた人は気の巡りが速いか、睡眠で充分に気を養う事ができています。
起きてはいるけど、目は開いてない。
起きるきっかけは外からの音?お味噌汁などを作る匂い?単に毎日同じくらいの睡眠時間で、その時間を超えたから?
などなど、起きると言う行為だけでも、毎日のルーチンと違う状況が発生していないかを考え、その感覚を大切にします。
前日或いは1週間前位までに気の巡りの変化があれば、感覚器官が目覚めるスピードやタイミングも変化し、そこに気づいてあげると、その日の行動に節度を意識する事ができます。
意識する練習をして習慣化するとこれらの項目はすぐにできるようになります。