衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(8)ー6

水沢節 初爻 [陽陽陰陰陽陰] 戸庭から外にでなくても咎無し。 孔子は「乱が生じるには言葉の使い方と物事の順序に問題がある」と解釈しています。 言葉の定義を明確にしなければ下のものはついてこない。下のものが言葉を明確にしなければ自分の身体、職を…

言葉を繋ぐ(8)ー5

乾為天 上爻 [全陽] 亢龍悔いあり 孔子は「貴いようでも位がなく、高すぎれば民がついてこない。賢人は位を下にして助けないので、そこから動けば後悔することになる」と解釈しています。 乾為天は、全て陽で構成された卦です。 エネルギー一杯の姿をあら…

言葉を繋ぐ(8)ー4

地山謙 三爻 [陰陰陽陰陰陰] 労謙する君子は終わりがあり吉 卦の意味としては、 孔子は「激しく働いても誇らず、功績があっても自分の徳だとは考えない。これが徳が厚い事の証明である。徳が盛んなほど礼は丁寧で慎み深くなる。謙とは丁寧で慎み深く、その…

言葉を繋ぐ(8)ー2

天火同人五爻 [陽陰陽陽陽陽] 人と心を一つにする際には、始めは泣き叫ぶが後には笑顔となる、と言う言葉が天火同人と言う卦の下から五番目の意味です。 孔子の解釈は「君子の道は世に出るものもいれば、野にいるものもいる。黙っているものもいれば、語る…

言葉を繋ぐ(8)ー1

六十四卦の中の風沢中孚 [陽陽陰陰陽陽]二爻には、 親鶴が山陰で鳴けば、子鶴はこれに同調して鳴く。私は今良い盃を持っているので、 あなたと酌み交わそうと思う。 と書かれています。 孔子はこれを次のように解釈しています。 君子が部屋の中で言葉を発…

言葉を繋ぐ(7)

孔子の解釈としては 易には全てが備わっている。聖人が徳を高め、その考え方を広める為にある。知恵は高い方が良く、礼は低い方が良い。これは知恵は天から得られるヒント等、運の要素を多分に含んでいるので天から学んでいると言えるし、礼は相手よりもでき…

言葉を繋ぐ(6)

易の考え方は扱える範囲は限りなく広く大きい。 上下と前後左右と言う空間・時間の範囲設定だけなので大きさを変えるだけで無限に言及することができ、天地自然の法則を応用するだけなので正確性もあります。 乾坤の乾は全ての始め、始まりをあらわすので動…

言葉を繋ぐ(5)

一つの事柄をプラス面、マイナス面と言う二つの方向性に区切って考える際、その一つの事柄は太極と言う道になります。 この道が続くような方向が良くバランスが取れた状態で、それは人それぞれの性質が精一杯活かされたものです。 他人に対する思いやり(仁…

言葉を繋ぐ(3)

上下の位置関係は大切。 小さなパーツを集めて大きなイメージ、意味を持たせているのが卦。その意味するところから、良い方向や良い流れなのかを判断する。 事物は常に動いているので、その過程で後悔や失敗もあるだろうが、悪い方向と勝手に感じると後悔と…

言葉を繋ぐ(2)

全てに本当に優れた人の観察法 観察対象をいくつかの区域に分ける ふと沸き起こるイメージを大切にする 分けた区域に意味を持たせる これで物事を明確に判断している。 どのように動いているか(現在・未来)を自分のものにできれば、変化が見えてくる。 つ…

言葉を繋ぐ(1)

東洋的な(古典的な)考え方の基礎になる文書を自分なりの解釈で著していきます。 元々、天とは高い場所にあるもので、地とは低い場所にあるものなので、空間の上下(高低)を乾坤と言う名前で一旦固定してみよう。 これによってあらゆるものを一時的に決定…