衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(24)-3

【直訳】

 この故に変化云為あり、吉事には祥あり。事に象(かたど)って器を知り、事を占って来(らい)を知る。

 

【原文】

是故變化云爲。吉事有祥。象事知器。占事知來。

 

 

【私的解釈】
 このようなわけで、変化が起こった後に言動や行動があり、吉事には兆しがある。事物を形にして器を知り、事物を占って未来を知る。

 

八卦は象をもって人に告げ、爻辞や彖辞(卦辞)は誠をもって言葉で告げる。剛と柔がまじり入りて吉凶が見られる。

 

 1つの変化には兆しがあり、この兆しから言動や行動に移り、次は誰かに影響して繋がっていきます。

 

 もし、今怪我をしたというような場合、慌てていたのか、ボーッとしていたのか、

心が行動に対する注意が及ばない何かに囚われていたのではないでしょうか?

 

 見えない心の加減が怪我という形になったり、病気という形になったりします。

 

 八卦にまで広げられると、それが言葉で具体的に現す事ができるようになり、

その言葉によって悪い方向へ行っていた流れも中和されたり、或いはより悪い方向へいったり、良い方向へ行っていたとしても行きすぎないように警告する意味があったりします。