衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(21)-3

【直訳】

噫(ああ)また存亡吉凶を要するは、居ながらにして知るべし。知者その彖辞を観れば、思い半(なか)ばに過ぎん。

 

【原文】

噫亦要存亡吉凶。則居可知矣。知者觀其彖辭。則思過半矣。

 

【私的解釈】
 生死や良し悪しを求めてしまうのは、簡単に、しかも直ぐに知ることができるからである。本来の智恵を使えている人であれば易の彖辞(卦辞)を見ることで、直近の良し悪しよりも、その内容や大きな方向性に思いを馳せるであろう。

 

   結果というものは理解しやすく現状或いは未来を示していると思うのが普通です。しかし、あくまでもそれは人生の中のほんの1部の状況であり、

 

 山沢損から風雷益に変化するように、今悪いと思っている事も将来のハードルを越える為のハードルかもしれないのです。

 

  智恵を生かせれば、 小さな太極に囚われず大きな太極とのバランスに目が行くのではないでしょうか。

 

  たとえ自分の人生で、全てが叶わなくとも誰かが次いで繋げる事ができれば、自分の太極の終わりが誰かの太極の始めになるという考えにも繋がっていきます。