衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(20)-3

【直訳】

初(はじ)めその辞に率(したが)って、その方(みち)を揆(はか)れば、既にして典常あり。苟(いやしく)もそれ人にあらざれば、道、虚しく行なわれず。

 

【原文】

初率其辭。而揆其方。既有典常。苟非其人。道不虚行。

 

【私的解釈】
 初めは易の卦辞、爻辞に従って易の行くさきを考えれば、そこには人の常を守るべき道がある。もしも徳のある人でなければ、易の道はうわべだけで実際には行われていないし、実益もない。

 

 卦辞は大きな枠組みで意味を教えてくれて、

 

 爻辞は今この時の状況を細かく教えてくれます。

 

 この2つを照らし合わせる事で1つの道となっています。

 

 これを充分に深めて行き、ずっと陰徳を積んでいけば、

 

 実際にうまく運用できるでしょう。

 

 そうある為に、日々誠実に生きるのみです。