衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(20)-1

【直訳】

易の書たるや遠くすべからず。道たるやしばしば遷る。変動して居(とどま)らず、六虚(りくきょ)に周流(しゅうりゅう)す。上下すること常なく、剛柔相い易(かわ)る。典要となすべからず、ただ変の適(ゆ)く所のままなり。

 

【原文】

易之爲書也不可遠。爲道也屢遷。變動不居。周流六虚。上下无常。剛柔相易。不可爲典要。唯變所適。

 

 

【私的解釈】
 易のための書は、遠いものとしてはならない。易の道はしばしば変化するからである。変動してとどまらず、上下前後左右の六方に広く行き渡る。縦横無尽に位置を変え、剛柔も互いに変わる。定まった基準の要としてはならない。ただ変化のゆくところのままである。

 

 専門用語を覚えてしまうと専門用語を使った方が表現しやすく、細かく表現できます。その為、ついつい専門用語を使ってしまいますが、そうなると専門用語を知っている人でなければ通じません。「変じれば通ず」自分の身に置き換えてみる、相手の身に置き換えてみて簡単に表現する必要があります。しかし、簡単に表現すると相手の認識のレベルによって多くの齟齬が起こります。

 

 いつもこの境界線で悩んでいます。と言う事はそしてそこで悩むと言う事は、まだまだ分かっていないのだな〜と次への活力になっています。