衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(17)-12

【直訳】

天地絪緼(いんうん)して、万物化醇(かじゅん)し、男女精(せい)を構(あわ)せて、万物化生す。

 

易に曰く、三人行けば一人を損す、一人行けばその友を得と。一を致すべきを言えるなり。

 

【原文】天地絪緼、萬物化醇。男女構精。萬物化生。

 

    易曰。三人行則損一人。一人行則得其友。言致一也。

 

【私的解釈】
 天地の気がむんむんとみなぎり、万物が変化してどっしりと充実し、男女(陰陽)が精を合わせる事で万物は形をかえて生れる。

 

 易には次のように書いています。三人で行けば一人を損なう、一人で行けばその友を得ることができる。目標を一つに絞り言行一致させることが最善だと言える、と。

 

山沢損  f:id:shuji0211:20170511193653j:plain の三爻を引用しています。

 

離為火  f:id:shuji0211:20170511192633j:plain大成卦)の1つとなる離・火 f:id:shuji0211:20190207093513j:plain をあらわす小成卦(八経卦)を引き伸ばしたような卦となっています。 

 

そして、前回の地雷复 f:id:shuji0211:20170511192229j:plain からは 上下とも卦の陽爻が1つ増えています。

 

損する事があったり、心細い事があるかもしれないけれど、それを覚悟で1つの目標に向かう時。大成卦から見える離為火が、今やろう!という事を大枠では示しています。

 

之卦を観ると、地雷复 f:id:shuji0211:20170511192229j:plain です。

 

もう一度スタートに立ち返る可能性も示唆しています。