言葉を繋ぐ(17)-2
【直訳】
日往けば月来り、月往けば日来り、日月相い推して明(めい)生ず。寒往けば暑来り、暑往けば寒来り、寒暑相い推して歳(とし)成る。往くとは屈するなり、来るとは信(の)ぶるなり。屈信相い感じて利生ず。
【原文】
日往則月來。月往則日來。日月相推而明生焉。寒往則暑來。暑往則寒來。寒暑相推而歳成焉。往者屈也。來者信也。屈信相感而利生焉。
【私的解釈】
太陽が沈めば月が見える様になり、月が見えなくなれば太陽が昇ってくる。太陽と月の変化によって昼夜が分かるように、暗さと明るさがあるから1日のリズムがハッキリとする。
寒さがマシになると徐々に温かくなってくる。暑さがマシになると徐々に涼しくなってくる。寒暑が移り変わることで、1年のリズムがハッキリとし、更に区分すると寒暖暑涼の四時(四季)に繋がる。
去るのは屈、行くのは伸、屈伸も陰陽をあらわしており、陰陽が互いに交錯する事であらゆる変化が起こる。
1日の変化、1年の変化、身体の屈曲伸展。太極が変わっても陰陽2つの気に還元できます。