言葉を繋ぐ(14)-9
【直訳】
木を断(き)りて杵(きね)と為し、地を掘りて臼(うす)と為し、臼杵(きゅうしょ)の利、万民もって済(すく)うは、蓋しこれを小過に取る。
【原文】
斷木為杵、掘地為臼、臼杵之利、萬民以濟、蓋取諸小過。
【私的翻訳】
木を切って杵を作、地面を掘って臼として、この臼と杵を役にたてて、多くの人々を救う事を雷山小過に選びとる。
【解釈】
自然の恵みを利用しながら、自分の努力を加える事で、様々な人に利益をもたらす事を雷山小過という卦に集約する。
本卦は、雷山小過。大きなハードルを意識しすぎず、小さな喜びに対してオーバーなくらい表現をする。
之卦は、雷火豊、雷風恒、雷地豫、地山謙、沢山咸、水山蹇。
互卦は、沢風大過。
錯卦は、風沢中孚。
綜卦は、雷山小過。
つまり、あまり出過ぎた事をせず、盛り上げるときは盛り上げている姿。
勢いや明るさが備わってくる。
これを変えずに貫くことで自分のエネルギーがいつまでも充足する。
自分自身も楽しく、何事もうまくいく。
安定した信頼できる人柄と認識される。
直観で物事をうまく運べる。
出過ぎるか、影に潜みすぎて自分の居場所がなくなる。
という6方向へ進みます。
解決策としては、底力が試されているので当たって砕ける。
裏には、心を開いて誠意を持っている事を伝える事が大切な時。
他人からは、ありのままに見えているので、意識している事がばれている状態。