衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

言葉を繋ぐ(14)-7

【直訳】

牛を服(ふく)し馬に乗り、重きを引き遠きを致して、もって天下を利するは、蓋しこれを随に取る。

 

【原文】

服牛乘馬引重致遠以利天下蓋取諸隨。

 

【私的翻訳】
 牛に車を付けて、馬に乗り、重いものを引いて、遠くまでいたれるようにして天下の役にたてるは、思うにこれを随に選びとる。

 

【解釈】

本卦は沢雷随。雷と言う大きなエネルギーを蓄えながら、上には小さな波が起こっています。

意図としては、小さな波に随う事で大きなエネルギーを妄りに毀損しないようにする事をあらわしています。

 

之卦は、沢地萃 、兌為沢、沢火革、水雷屯、震為雷、天雷无妄の6種。

 

互卦は風山漸。

 

錯卦は山風蠱。

 

綜卦も山風蠱。

 

つまり、準備はしっかりしているが、大変な時期は自分が敬っている人のアドバイスを素直に受けて進む時。

(心腎はしっかりしているが、肝有余脾不足の状態。)

 

本卦のレベルがどこにあるかで、

そこから、人が集まりエネルギーが上昇する。

                  まだエネルギーが充分でないので、

                   軽々しい言葉は慎む。

                   エネルギーが充足しているので大き    

                   な変革を行う。

                   エネルギーはあるが、今進めば大き

                   な苦難があるので誰かに任せる。

                   大きな事が起こるが、影響は小さい

                   ので驚かずに冷静に対処する。

                   自然の成り行きに任せ、小賢しいこ

                  とはしない。

 

という6種の方向へ行きます。

 

解決には、焦らず着実に、優先順位をこなしていく事。

 

表面上は良くても、裏はゴチャゴチャと問題が山積みされています。

 

他人からは、その山積みされた問題が見透かされています。