衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

父と母

東洋医学では、陰と陽であり、乾と坤を代表として表現されます。

 

父は陽であり乾。

 

母は陰であり坤。

 

陽は上にあって、引っ張っていく役割があると同時に壁として子供に越えさせる役割があります。

 

陰は下にあって、土台を作る役割があると同時に安心とジャンプする勇気を与える役割があります。

 

小さい頃の子供の心情の変化は、主にここに影響されますが、この2つの役割が正常に機能しているかどうかが肝要です。

 

時代の趨勢として、親が二人揃っていない場合、一人が機能していない場合、二人とも機能していない場合等を考える必要もありますが、その場合は時間をかけて子供自身が全ての壁を越え、自分の場所を見つける必要があります。

父と母と限定すると、揃っていない場合や機能していない場合に複雑になってしまう為、表現を簡略化する為に陰陽を用いて代数とすると、状況が変化しても代数を変えれば対応できます。

陽は上にあるからこそ、下の事を盛り立てて、引っ張っていく事が大切で、上ばかり見て引っ張りすぎると、周囲は壁を越えられずに上下の関係性が破たんします。

 

陰は下にあるからこそ、上の事を尊重し、静かに土台作りに専念し、周囲の関係性を広く、豊かにしていきます。

 

どちらが大切とかどちらが重要なのではなく、2つの調和によって、初めて新しい変化、新しい発展が起こります。

 

逆に考えると、新しい変化の芽をこの不調和で摘み取っていないかをしっかりと考える事が大切です。

 

陰陽と表現したことには、他の事象でも同じ法則が適用できるからです。