衆妙の門

できるだけ、日常に沿った具体的な易などの運用を記していこうと思っています。

人生と九と十二⑩

人として、いのちとしては終焉の時期です。(壬)

 

如何に身体を自然に終わらせられるか。

 

恐怖や不安に苛まれながら終わる事が本当の生命が輝いた証でしょうか?

 

生ききった!と言える死に方は、見えない生命の輝きを細かな粒子として生きたまましばらくの間浮遊させる事ができ、次にその種がどこへ宿るか、それとも数年、数十年と浮遊して縁ある人へ良い情報を伝えていくのか選ぶ事ができます。

 

あくまでも今の私の感覚を未来にまで引き伸ばし、想像してみたものですので、本当かどうかは確かめる術もありませんが、ここへ向けて進み、また1に帰られるように生き、そして死にたいと思っています。

人生と九と十二⑨

ここからは、あくまでも想像、予想となります。

そして、ここまで来る事ができる人も少なくなっている段階です。

 

ここでは、自分の光を周囲に分け与えながら、周囲に支えられている事を自覚する段階であり、ハードルです。(辛)

 

中には思考力が散漫になる人も出てきますが、この段階まで来る事ができれば生命を全うできたと呼べるのではないでしょうか?

 

 

人生と九と十二⑧

今まで自分が通ってきた経験、考えを後人に伝える時期です。(庚)

 

教える、伝えると言うのは難しいもので、自分の経験全てを含めた言外の事の方が遥かに重要だったりします。

 

そして、相手の経験や知識に合わせる必要もあります。

 

想いを全て乗せても、相手が同等か少し下にいなければ、文字面、言葉尻しか伝わりません。

 

それらすべてを包み込むようにして伝えられる時期です。

 

ハードルとしては、今までの生きざまを背中で見せられるかと言ったところでしょうか。

静かに魅せる事。

 

 

人生と九と十二⑦

6つ目は人生における転換期のもう一つの時期です。(己)

 

社会的に安定していた生活から、また社会の一部からは離れ、個人や家族との時間が多くなります。

 

今まで仕事が全てと生きてきた人は生活や環境の変化に順応しなければいけません。

 

つまり、新しい環境で生活する初心者としては地位が低いものの、年齢としては様々な関係となる為、今まで引っ張ってきたような若者に対しても素直に聞いて従うような気持ちの転換が必要になります。

 

ハードルのキーワードは、しいて言えば臨機応変

 

 

人生と九と十二⑥

5つ目は、全てにおいて安定しているはずの時期。(戊)

 

社会的に安定した状態なので、心身共に充実していますが、仕事から離れ自分の人生やエネルギーの衰えの兆しを感じる時期でもあります。

 

この時期はエネルギーとしては余力があるものの、安定しているからこそ次に来る生命エネルギーの下降を予測して、養生に務めて行く事がハードルになります。今までの人生ではエネルギーがが充分にあり、無くなることはないと感じている人が多い為、欲求のままに奔走することができましたが、ここからはプライオリティを定め、断捨離が必要になります。

 

社会的地位が高くなった人は、自分より下の人の意見にどれだけ耳を傾けられるか、自分を変えられるかが最後の終着点に大きく左右します。

人生と九と十二⑤

  4つ目は、社会的立場が安定した状態で、自分のエネルギー(能力、職務、生命エネルギー)を最大限に発揮する時期です。(丁)

 

発揮する場面で守りに入ったり、調和すべき場面で発揮したりする事も多い為、客観性と自分を知る事(主観と客観の区別)がハードルになります。

 

  この時期までに最大限エネルギーを放出してきた人は、何らかの病が大きく発動します。

 

 肉体が限界に来ていればギックリ腰、心が限界に来ていれば筋腫や脳梗塞等。

 

  所謂身体の危険信号とハードルに関するサインを出してくれています。

人生と九と十二④

3つ目のハードルは、第1、第2のハードルで得た力を如何に上手く、最大限に使っていくか。

 

第1、第2で乗り越えられなかったものは枷になる場合もあります。

 

普通は往々にして、多少なりとも枷を持ったまま発揮しようとする為、十二分に発揮できませんが、それでも輝いています。(丙)

 

これは向上心と器の関係性です。

何かの目標に向かって行く為には集中してする事が大切ですが、集中すると視野が狭くなりがちです。

 

反対に器が大きいと何でも許容してしまう為、集中力に欠けます。

 

上に立つなら器を大きくして、目標を俯瞰的に見る、下にいるなら短期的な目標に向かってガムシャラに集中して目の前の事象を解決する。そんな時期だと思います。

 

この時に、枷を持ったまま、発揮すると、時折他人や自分を傷つけてしまうこともある為注意が必要です。